淡色 野菜
●渡辺町田部地区
ごぼうは、キク科ゴボウ属の2年草で、中国東北部からシベリア、北欧にかけての広い範 囲が原産地といわれています。西暦900年頃、中国から「牛蒡」という名で渡来し、その後、 類聚雑要抄(るいじょうぞうようしょう)( 1146) には、 ごぼうが朝廷の献立に用いられ た記録があることから、この間の約200年間に国内全域で食用として定着したと考えられ ています。
寒さに強く、水はけの良い土地を好むごぼうは、いわき地区でも昔から河川敷付近での栽 培が盛んで、おかごぼうも渡辺町の釜戸川の河川敷で栽培されています。
そもそも、おかごぼうは栽培者の祖先が好間町小谷作地区で自家採種により栽培していた もので、20~30年前に種を譲り受けたものを作り続けています。好間町小谷作地区では すでに栽培をやめているため、現在市内で確認されているおかごぼうの栽培者は、渡辺町田 部地区の1軒となっています。
おかごぼう
主な産地
生産の歴史的由来
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特 徴
代表的な栽培方法
おかごぼうの花
おかごぼうの種
掘り起こしは、焦らず慎重に片側から 横断面
播種10~14日前に腐葉土、堆肥(牛ふんまたは鶏ふん)や石灰、 ヨウリンなどを散布後、深く耕し、播種5~7日前に化成肥料を施用 し土と混和します。
葉が大きく広がるので、畝幅を少なくとも70cm とります。播種は 4月下旬~5月中旬に1箇所に3粒ほど蒔きます。好光性の種子なの で、種が隠れる程度にうすく覆土し、軽く鎮圧します。
発芽して苗が育ったら、20cm 間隔に間引き、化成肥料の施容量は、 片手一握りを1m 分の目安として、苗の横にぱらぱら撒きます。間引 いたごぼうは皮を剥かず、きんぴらでいただきます。追肥後は鍬でさ くきりし、土寄せを行います。
10月以降に収穫するのが普通ですが、若ごぼうを楽しみたいなら 9月下旬から収穫できます。地上部を20cm ほど残して茎葉(けいよう) を切り取り、幅の狭いスコップなどで片側から深く掘り起こした後、 傷つけないように根元部分を持ちながら引き抜きます。
採種は、畑の中で芯が立ってきて育つものがあるので、それを12月 上・中旬に植え替えて、翌年の8月頃に採種します。
縦断面
19 ごぼうは、日本に渡来してから長く栽培されているにもかかわらず、
品種が少なく、太く短い大浦系の品種群と、細く長い滝野川系の品種 群に分かれます。現在、最も一般に見られるごぼうは、滝野川系を改 良したもので、太さは2~4cm で長さは80cm 程度です。
おかごぼうも、長さ80cm 前後、太さは根元から3分の1くらい まで3~4cm を保ち、それから根端まで細くなり、その太さや長さか ら見て滝野川の系統と思われます。自家採種によって改良があまりさ れていないこのごぼうは、比較的軟らかめの肉質で、甘味が強いとい う特徴があるようです。
根の先が三叉になったり、大きく太いものは内部が空洞化したりし ますが、栽培者は「それも個性」と言い、きんぴら、煮物などの一般 的な料理のほか、空洞を生かして詰め物料理に利用しています。
肉 詰 め の 煮 物
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●ごぼう ●薄切りの豚肉 ●小麦粉
●合わせ調味料(しょう油、砂糖、酒、みりん) 材 料
① ごぼうを茹でて、しょう油をサラッとかけておく
② 薄切りの豚肉に小麦粉をまぶして、①に巻く
③ フライパンで焦げ目が付くまで炒め、一口大の 長さに切りそろえ、合わせ調味料をかける
④ 合わせ調味料がしみ込むようにしばらくおく 作り方
肉巻きの甘辛煮
在来作物と伝統・食・文化
●もち米1升 ●ごぼう3本 ●人参3本
●椎茸10個 ●切り昆布25g ●厚揚げ5枚
●ショウガ ●合わせ調味料(しょう油150cc、 砂糖大さじ3、酒100cc、ダシ汁300cc) 材 料
① 一晩水に浸しておいたもち米を八分目まで 蒸かす(つまんで潰れる程度)
② 具材をそれぞれ千切りにし、人参がべたつか ないように蓋をしないで煮る
③ 盆ボールに布巾を敷き、蒸かしたもち米の上 に②の具材、 合わせ調味料、切り昆布の戻し 汁をかける
④ もう一度蒸かしてから器に盛り、刻みショウガ をのせる
作り方
混ぜおこわ
●太目のス(空洞)入りごぼう ●鶏ひき肉
●ネギ ●ショウガ ●小麦粉
●合わせ調味料(しょう油、砂糖、みりん) 材 料
① ごぼうのス(空洞)の部分を刺身包丁で 整え、サッと茹でる
※ごぼうのゆで汁は捨てないでおく
② ネギとショウガを細かくきざみ、 鶏の ひき肉、小麦粉と混ぜる
③ ②を①のごぼうのスの部分に詰める
④ 鍋に③とごぼうのゆで汁、合わせ調味料 を入れ、落とし蓋をして弱火で煮る
⑤ 汁が湧き上がってきたらひっくり返し、 両面焼きにする
肉詰めの煮物
作り方
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